マイクロインタラクションを理解する

マイクロインタラクションを理解する

Webサイトやアプリケーションのユーザーインターフェース(UI)には、ユーザーが操作するための様々な要素がありますが、マイクロインタラクションは「ユーザーがボタンをクリックしたときの反応」や「入力項目でカーソルを合わせたときの動き」などの小さな操作に対する反応のことを指します。この記事では、マイクロインタラクションについて解説し、実際に使用されている使用例について紹介します。

 

マイクロインタラクションとは

マイクロインタラクションは、UIデザインの中でも小さな要素に注目したデザインアプローチです。これは、ユーザーが操作した際の反応や、アプリケーションが自動的に行うアニメーションなど、ユーザーとのインタラクションをより良くするためのものです。例えば、スマートフォンのロック解除画面で指紋認証を行うと、指紋が認識されたことを示すアニメーションが表示されます。この反応があることで、ユーザーは操作が正常に行われたことを確認することができます。

 

アプリでのマイクロインタラクションの使用例

以下は、マイクロインタラクションを使用しているアプリとその使用例です。
 

1. Instagram

Instagramでは、投稿に「いいね!」する際に、ボタンをクリックした際に表示されるハートマークがマイクロインタラクションの一例です。このような反応があることで、ユーザーは投稿が正常に「いいね!」されたことを確認することができます。

2. Apple Music

  Apple Musicでは、再生画面で表示されているジャケット画像のサイズが再生中は大きく、停止中は小さく変化します。この反応があることで、再生中であるかの判断をボタン状態ではない観点での補助が行えています。

 

 3. Twitter

Twitterでは、新しいツイートを投稿する際に、文字数制限を超えた場合には、文字数が赤く表示されます。このような反応があることで、ユーザーは文字数制限を超えていることを把握し、修正することができます。

 

 

iPhoneでのマイクロインタラクションの使用例

 以下は、iPhoneでマイクロインタラクションを使用している3つの例です。

1. AirPods

AirPodsをiPhoneに接続すると、充電状態が自動的に表示されます。充電ケースにAirPodsを戻すと、充電状態が更新され、充電が完了すると、緑色のバッテリーアイコンが表示されます。このような反応があることで、ユーザーはAirPodsの充電状態を確認することができます。

 

2. Face ID

iPhone X以降のモデルでは、顔認証で様々なロックを解除できるようになっていて、顔認証が成功すると画面が自動的に開きます。その際のアニメーションがあることで、ユーザーは操作が正常に行われたことを確認することができます。

 

3. Control Center

Control Centerは、iPhoneの設定を簡単に変更できるようにする機能です。iPhone X以降のモデルでは、Control Centerにアクセスするには、画面の右上隅から下にスワイプする必要があります。スワイプした際のアニメーションがあることで、ユーザーはControl Centerにアクセスする場所を視覚的にわかるようにしています。

 

まとめ

マイクロインタラクションは、UIデザインにおいて重要な要素の一つです。時には気付かれにくいこともありますが、小さな積み重ねで、ユーザーが利用して感じる「心地よさ」につながると考えています。今後のUIデザインにおいて、マイクロインタラクションを意識して、ユーザーにとってより良い体験を提供できるように心がけていきましょう。